音楽療法に適した楽器とは

音楽療法とは、音楽の持つ力を利用して心身の不調などを改善しようとする試みです。
音楽を聴くことのほか、楽器を手にとって自ら音を奏でたり、歌ったりすることもよいトレーニングになるようです。
音楽療法に適した楽器というのは、特別なものである必要はなく、音が出せるものであれば何でもかまいません。
ピアノや打楽器などの、なじみのある「楽器」以外でも、叩いて音が出るならバケツでもコップでもいいのです。
ただ、「音楽を通じて心身にアプローチする」目的を考えた場合、綺麗な音色が出せる楽器を使用すると一層楽しく、心に響く効果が高まるであろうことは想像に難くありません。

「これはなんだろう?」と相手が興味を持ち、「やってみたい」と思わせるような仕掛けを与えるのも良いと言われています。
また、扱いやすい楽器を使用すること、持ちやすさや操作の仕方を工夫することも大切です。
たとえば、持ち手が滑りにくく、持ちやすいように持ち手に籐を巻いたハンディマラカスなどは、握りやすく演奏も簡単に出来るようになっています。
腕を左右に振ったり、持って動かしたりする楽器の場合、身体状況によっては操作しにくい場合もあるため、対象者の状況に合わせた楽器の選定は重要なポイントになります。